何も知らない街。

太陽が銀河に戻るとき

溶けた光が

何も知らずに街を走る

目に見えぬ悪神の微笑みにも気づかずに

閃光の如く生きその悪神さえも照らしてしまう

今日もまた消えぬ悪神は容赦なく毒を吐き

光の粒をひとつひとつ、またひとつ

片手で握り潰しながら微笑んでいる