夏のかほり。

夏の匂いがして

ふと、空を見上げた

君がいない夏が来る

忘れたわけではなく

思い出さないようにしていた


何処からか木々が焼ける匂いがして

額の汗を拭いたら、夏が消えた

君が残したあの花が咲いている

何かを言いたそうに


言えないサヨナラを、いつか。