2020年6月のブログ記事
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夏の匂いがして ふと、空を見上げた 君がいない夏が来る 忘れたわけではなく 思い出さないようにしていた 何処からか木々が焼ける匂いがして 額の汗を拭いたら、夏が消えた 君が残したあの花が咲いている 何かを言いたそうに 言えないサヨナラを、いつか。
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浮き世は砂漠、柔肌はすでに風に掴まれて 寒い寒いと叫んでも君は紅い向日葵を手に 背を向けながら遠くの白雲たちに胸焦がす 無情な歌声が微かに聞こえれば瞳は目映く 耳をかせばもう君の姿は幻にもならぬ間に 歌声と共に記憶から消え去り宙に降り頻る
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朝起きて、歯を磨いて、コーヒーを飲んで お気に入りのボディミルクに包まれて あぁ、あの服は何処に行ったのだろう、今日も見付らない 古地図を右手に取りふらりと出かけ あぁ、まだ青葉の季節なのに暑いなぁと独り言 そして、両手で頬を思い切り押さえ憧れのあの人の事など思い浮かべる 憧れのあの人は・・・いつ... 続きをみる
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おじぎ草
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遠くから聞こえる 太陽が泣いていた 不埒な世の中には 同士は誰もいない 浮き世の果てにも 同士は誰もいない 遠くまで叫んでも 太陽が泣いていた 無情な世の中にも 光は必ず降り注ぐ 浮き世の果てまで 光は必ず降り注ぐ
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遠くから聞こえる 太陽が泣いていた 不埒な世の中には 同士は誰もいない 浮き世の果てにも 同士は誰もいない 遠くまで叫んでも 太陽は泣いていた 無情な世の中にも 光は必ず降り注ぐ 浮き世の果てまで 光は必ず降り注ぐ
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雲は厚くて 空気は重くて 息苦しさを考える 水中の魚は嬉々として 吹かれた青葉はうんうんと色よい返事を繰り返す 軽く息を吐いて高く速く生きてゆけたら コーヒーなぞ飲んで朝の光を受け入れよう
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月下美人
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こんなに薄気味悪い真夜中にブログを始める 遠くから、低い音がして更に薄気味悪い真夜中 車の走り去る音だけが現実
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