長き道なり。

揺れた消えそうな光と

放たれた怒りはよく似ていて

手を伸ばせば

滴り落ちた血潮のように焼けつき

掴み取れば亡骸のその腕のように凍りつく


純白に染まる朝焼けは月も星も飲み込んでいて

孤独な余韻を漂わせながら

血も骨もその魂さえも飲み込んでゆく

そして後に残るものは果てなど誰も知らない長き道だけ